スウェーデンのエシカルな暮らし・ゴットランド編(後編)

編集部staff

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こんにちは、編集長のふなつです。今回は、スウェーデン視察ツアーレポートの後編をお送りします!


Act Locally ~スウェーデンのエシカルな暮らし・ゴットランド編(後編)~

このコーナーは、私たち編集部より、「地域でこんな面白い取り組みしているよ」という地域・人々をご紹介するコーナーです。

前回に続き、「スウェーデンのエシカルな暮らし・ゴットランド島」について、株式会社山櫻の代表取締役社長、市瀬豊和さんが教えてくださいました。

みなさんご存じの通り、主に名刺・封筒・挨拶状などオフィス用紙製品を中心とした紙製品事業を営んでいる山櫻。1990年代に、業界初の再生紙を使用した名刺、ザンビアのバナナペーパー等、エシカル製品の普及に取り組まれています。今回、一般社団法人エシカル協会主催のスウェーデン現地視察ツアーに参加され、その時の様子を私たちに共有してくださいました!

マルメ市役所環境局にて。 左が市瀬社長。私たちだけのために現地ツアー報告をしてくださいました。ありがとうございます!

それでは、早速みてみましょう!

世界遺産の街、ゴットランド島

ゴットランド島は、スウェーデン南東部にある、人口約6万人の島です。

その中心都市、ヴィスビューは、ユネスコの世界遺産にも登録され、古い教会や町並みが城壁で囲われ、中世の雰囲気が色濃く漂った街です。赤い屋根の家が立ち並び、とても優しい雰囲気の街、と市瀬さんがおっしゃっていたのがとても印象的でした。

送迎バスはバイオガスで!島のエコホテル

こちらは、観光業が盛んなゴットランド島で初めて環境ラベルを取得したホテル。約400年前に建てられた建物を利用しているこのホテル、使われる電気は夏は風力、冬は地熱を利用しているだけではなく、港からの送迎バスはバイオガスで走るという徹底ぶりです。

客室内では、シャワーなどの水道は霧が出るように節水設計されており、これで水道利用量が9割以上も減ったそうです!連泊者への寝具・タオル類の交換は基本なし(希望があれば交換)、洗剤も洗剤を使うことをやめ、お酢などナチュラルなものを使用、それだけでピカピカになるのだとか。

腐った牛乳の香水?スーパーのユニークなフードロス削減提案 

島内にあるサスティナブルなスーパー『COOP』では、なんと腐った牛乳(=OLD MILK)の香りがする香水が店頭に置かれているそうです・・・!これは、「この匂いがするまで牛乳は飲めますよ」というメッセージなのだとか!そのほか、卵は放牧された鶏から採れたものと、そうでないものを分けて陳列していたり、海のエコラベルと呼ばれているMSC認証マーク付きの魚、フェアトレードのバラなど、徹底してこだわっています。

スーパーの脇にあったペットボトル回収機。こちらはキャップもボトルも、ラベルも全部「丸ごと」ボックスに入れればリサイクルできるそうです!日本だとそれぞれ分別する必要がありますが、スウェーデンではすべて同じ素材でできているため、分別の必要がないそうです! 

島民たちが出資した風力発電

バルト海の中央に位置するゴットランド島では、CO2を出さない天然資源、風力の恩恵を常に受けることができます。島民約250人が出資して風力3基を建てたことがきっかけとなり、いまでは約160基の風力発電が街の電力の約50%を支えています。さらに、島の2000世帯以上が風力発電機の株式を所有しているのだそう!まさしく地域に還元される事業になっているのですね!


今回のゴットランド島、いかがでしたでしょうか?

今回、ツアーの様子をお話してくださった市瀬さんが、「約46億年前に始まった地球の歴史の中で、人類は約600万年前に誕生、そして化石燃料を使い始めたのはここ数百年のこと。そのたった数百年で地球を壊していることを考えると、気候変動を真剣に考えないといけない。」とおっしゃってくださいました。

まだまだ個人レベルでもできることがある、と思うと同時に、仕組みから変えていくことの重要性も改めて気づくことができました。

※画像の一部は株式会社山櫻市瀬様より許可をいただき、掲載しております。