自然は美しい。だけど、人間は、もっと美しいかもしれない。

高橋 歩(パートナー・ライター)

高橋 歩(パートナー・ライター)

海、空、風、雨、花、太陽、月、星空・・・
都会にいても、田舎にいても、
身のまわりの自然との付き合い方が、人生を変える。

この地球に溢れる、素晴らしい自然の力を、
自分のスタイルで、さらに、上手に楽しむために。

自然からパワーをもらうのが上手な人たちは、
日々の暮らしの中で、なにを見て、なにを感じているんだろう?
本物たちの声を聞いて、新しい「視線」を手に入れよう。

そんな想いで始まった、この連載。
高橋歩がナビゲーターになって、ナチュラル&パワフルに生きる、
楽しい友人たちを紹介していこうと想う。

 

Photo by Takuya Ogino

まず、記念すべき第1回目は、古くからの友人、四角大輔。
ニュージーランドの湖畔の森で暮らす野人であり、
いくつかの企業の役員や顧問を務めるビジネスマンでもあり、
世界中を旅しながら、本や雑誌、Instagramや自身のウェブメディアを中心に文章でメッセージを発信する作家でもある。

下北沢のカフェで、久しぶりに、ゆっくり語った数時間の会話の中から、
彼の語ったコトバを、いくつか紹介していこうと想う。

 

Photo by Daisuke YOSUMI

子供の頃から自然が大好き。それが高じてアウトドアのプロになっちゃった。
でも、なによりも、”透明な水”が好き。
透明な水がある所で、フライフィッシングをしてるときが、なによりも幸せ。
これ以上、気持ちいいことはないね。
毎日じゃなくても、暮らしの中に、そういう時間をひとつでもキープできると、人生の色が変わるよね。

 

Photo by Shotaro Kato

ナチュラルに、パワフルに生きていくために必要なもの。
自分の場合は、やっぱり、「孤独になる時間」かな。
完全ノイズレスな大自然の中で、ひとりっきりになるのが、もう究極、圧倒的によくて。
自分の心を壊さず、”自分らしくあり続けるための逃げ道”でもあるし、
ときには、クリエイティブな、ひとりブレストタイムでもあるしね。

 

Photo by Shotaro Kato

ニュージーランドに出逢ってから、完全に虜になっちゃって。
レコード会社で会社員として激務を送りながら、合間を縫って毎年通って、ニュージーランド中の湖のほとり、全部チェックしてたから。
それで、決断したんだ。
10年たったら、ニュージーランドの湖で、魚釣って畑やって暮らそうって。必ず、あそこに住むぞ、って。

 

Photo by Shotaro Kato

「10年間働いたら、ニュージーランドの大自然で生きる」っていう夢を決めたときから、毎日を生きるテンションが、まったく変わってきた。
10年っていう期限を決めたのが、大きかったんだと思う。
レコード会社の仕事はものすごくキツくて、さらに当時は大の人間嫌いだったから、人間関係にも苦しんでたけど、
「10年経ったらニュージーランドだし、今、おもいっきり頑張ろう。仕事と本気で向き合おう」って思えると、すごい集中力やパワーが溢れてきて。
そしたら、当然、仕事の結果も出るようになったんだ。
わくわくするような、”期限付きの夢”を持てたこと。
今、想うと、それが、本当に大きかった。

 

Photo by Daisuke YOSUMI

小さな頃からずっと、「自然が最高で、人間が創るものはダメだ」って思ってた。「人間がいくら頑張ってアート作品を創ったって、自然にはかなわない」「あの夕陽には、どんなすごい映画も音楽もかなわない」って。
でも、レコード会社でアーティストと一緒に、音楽っていうアートを創る仕事をして、音楽アーティストという”超純粋な存在”に惚れ込んでいくうちに、「ちょっと待って。間違ってたぞ。人間が創り出すものって、自然が創り出すものと同じくらいすごい」って、思えるようになったんだ。
それが、”人間好き”に移行するきっかけだった。

 

Photo by Daisuke YOSUMI

あれほど人間嫌いだったのに、今は、むしろ、
人間のほうが、自然よりも美しいかもしれない、と思うように。
何が美しいかっていうと、”努力している姿”が美しい。
とにかく、人間が純真に、がむしゃらに、まっすぐに頑張っている姿に感動する。

 

Photo by Daisuke YOSUMI

そもそも人間は”Made in Earth”だよね。他の生物と同じく、地球にある成分だけでできた100%の有機体。つまり自然の一部なわけで。
人間と、自然を、分けて考える必要はないと思うんだ。
ずっと、この世の中に存在する、純度が高いもの、ピュアなものがもっとも美しい存在だと思ってきた。そんな美しさの真理を追求したい、自分もそうありたいと願って、今の生き方をしてるんだと思う。

 

Photo by Daisuke YOSUMI

原発ゼロ、電力の約80%が再生可能エネルギーというニュージーランドで、自給自足ベースの低消費な”森の生活”を送っていると、フト思うんだ。
食料を捨てまくり、電気を過剰に使い、ムダな買い物をする生き方ってどうなんだろって。枯渇寸前の地球の”命やエネルギー”を大量消費するような、そんな暮らしはそろそろ改める時期に来てるって。
世界を見ると、エネルギー関連の設備投資の75%が再生可能エネルギーで、原発はわずか5%になってる。世界の潮流として、これからは“無限”の自然のエネルギーがあたり前になっていくのは間違いない。
それに、この星と共に生きる者として、そのほうがわくわくするし、単純に気持ちいいって思わない?

 

Photo by Takuya Ogino

今回、ダイスケとの会話を終えて。
面白い視点がいっぱいあったけど、特に印象が強いのは、
「人間も、自然の一部なんだし、すべてはひとつなんだ。」っていう視点。
大切なのは、都会とか、田舎とか、秘境とか、場所じゃなくて。
閉じてしまっている自分のハートを、もっともっと、オープンにすること。
そうすれば、きっと、どこにいても、誰といても、
気持ちよく、パワーを交換できるようになるのかもしれない。

高橋歩

 

四角大輔 http://4dsk.co
1970年大阪生まれ。森の生活者。
「人は誰もがアーティスト」というメッセージを掲げ、持続可能な生き方を追求する執筆家。
レコード会社時代、プロデューサーとして7度のミリオンヒット、CD売上2千万枚を記録。2010年からニュージーランドの湖畔で自給自足ベースの〝森の生活〟を営み、年の約半分は世界中で〝移動生活〟を送る。
多数の連載、Instagram、公式メディア〈4dsk.co〉を通して、独自のライフスタイルシフト論とオーガニック思想を発信。複数企業の役員やアドバイザーを務め、様々なブランドのプロデュースを行う。シンガーソングライター尾崎裕哉のプロデュースに携わるなど、アーティスト育成をライフワークとする。
フライフィッシング冒険家の顔を持ち、ネイチャー系メディアでは表紙に度々登場。会員制コミュニティ『Lifestyle Design Camp』(LSD.Camp)主宰。
著書に『モバルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』、『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』、『The Journey 自分の生き方をつくる原体験の旅』など。
高橋歩  www.ayumu.ch
1972年東京生まれ。自由人。
20歳の時、映画「カクテル」に憧れ、大学を中退し、仲間とアメリカンバー「ROCKWELL’S」を開店。2年間で4店舗に広がる。
23歳の時、すべての店を仲間に譲り、プータローに。自伝を出すために、出版社「サンクチュアリ出版」を設立。自伝 『毎日が冒険』をはじめ、数々のベストセラーを世に送り出す。
26歳の時、愛する彼女・さやかと結婚。出版社を仲間に譲り、すべての肩書きをリセットし、再びプータローに。結婚式3日後から、妻とふたりで世界一周の旅へ。約2年間で、南極から北極まで世界数十ヶ国を放浪の末、帰国。
2001年、沖縄へ移住。音楽と冒険とアートの溢れる自給自足のネイチャービレッジ「ビーチロックビレッジ」を創り上げる。
同時に、作家活動 を続けながら、東京、ニューヨークにて、自らの出版社を設立したり、東京、福島、ニューヨーク、バリ島、インド、ジャマイカで、レストランバー&ゲストハウスを開店したり、インド、ジャマイカで、現地の貧しい子供たちのためのフリースクールを開校するなど、世界中で、ジャンルにとらわれない活動を展開。
2008年、結婚10周年を記念し、家族4人でキャンピングカーに乗り、世界一周の旅に出発。
2011年、東日本大震災を受けて、旅を一時中断。宮城県石巻市に入り、ボランティアビレッジを立ち上げ、2万人以上の人々を受け入れながら、復興支援活動を展開。現在も、石巻市・福島市を中心に、様々なプロジェクトを進行中。
2013年、約4年間に渡る家族での世界一周の旅を終え、ハワイ・ビッグアイランドへ拠点を移す。
現在、著作の累計部数は200万部を超え、英語圏諸国、韓国、台湾など、海外でも広く出版されている。

 

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