【電源構成レポート 2018年2月】最近、電気代が高いのはなぜ?

川島 悟一

川島 悟一 (商品設計)

こんにちは、自然電力の川島です。

電源構成レポートの第2回になります。今回は、2月の電源構成比をお知らせするとともに、この数か月の電気代が高い理由を分析してみたいと思います。

※1「自然電力のでんき」がこのFIT電気を調達する費用の一部は、電気をご利用するすべての皆様から集めた再生可能エネルギー発電促進賦課金により賄われているため、費用負担や二酸化炭素排出係数の取り扱いが他の再生可能エネルギー源で発電した電気とは異なり、火力発電などを含めた全国平均の電気のCO2排出量をもった電気として取り扱われます。
※2「その他」には以下の電気が含まれます。
(1)他社から調達している電気の一部で発電所が特定できないもの
(2)一般送配電事業者からインバランス供給を受ける電気

 

■今月の電源構成

2月は、FIT電気(太陽光)が36%、電力卸取引市場(JEPX)が39%、その他が25%となりました。1月は、FIT電気(太陽光)が28%でしたので、8%ポイントも上昇しています。これは、日射量が増えるなどし、太陽光発電量が上昇したためです。1月レポートで紹介したように、太陽光の発電量は、通常、1月よりも2月の方が大きくなるため、これだけ太陽光の割合が増えたのです。

太陽光の電気の割合が増えて嬉しいところなのですが、一方で、この1・2月とってみると、嬉しくないこともありました。それは、電気代が高くなっていることです。実際に、数名のユーザーから「電気代が高くなっているのですが…」というお問い合わせがありました。ということで、今回は、私(川島)の自宅の電気代を参考に、なぜ電気代が高くなっているのか、解明したいと思います。

 

■電気代が高い!?

実際に、私の自宅を例に、なぜ、電気代が高くなっているのか考えていきたいと思います。私の自宅は、事業テストのため、2017年4月から「自然電力の電気」を購入していますが、直近の11月と2月の電気代はそれぞれ以下の通りです。

 

2017年11月 3,095円

2018年 2月 10,338円

 

まだ経年の実績がないため、同じ月での比較はできませんが、この近しい2つの月を比べると、一気に約3倍も高くなっています!この数字だけを見ると、えっ!?と驚いてしまいますよね。

では、なぜ、電気代が高くなったのかを解明していきます。まず、電気代が高くなる原因として、「自然電力のでんき」の場合は、主に以下の2つが考えられます。

 

① 電気使用量が増えた。

② 電力の市場価格が高くなった。

 

①について、電気を使う量が増えれば、その分だけ電気代は上がります(従量制)。②について、「自然電力のでんき」には、「電気の市場価格が上がると電気代も上がる」という特徴があります。「自然電力のでんき」では、「電力調達費(電気を買う費用)」を、「市場価格(原価)」(※)に連動させています。そのため、同じ電気使用量でも、その時々の市場価格に応じて料金に違いが生じるのです。

※日本卸電力取引所(JEPX)とは:日本における電力自由化の流れの中で、2004年に設立、2005年に取引を開始した、日本で唯一の卸電力取引所市場。

 

■電気使用量の変化

では、2つの原因を一つずつ見ていきます。まずは、電気使用量です。私の自宅では、11月の電気使用量は111kWhであったのに対し、2月は316kWhでした。料金が3倍以上になった、と言いましたが、実際、電気使用量が3倍近くまで増えています。

確かに、私の家には小さな子どもがいて、24時間、リビングか寝室はエアコンが動いていました。また、記録的と言われるほどに寒い日が続いていたので、設定温度も高めで、暖房負荷も高くなっていたと考えられます。

 

■市場価格の変化

続いて、市場価格の変化を見てみましょう。ここ数カ月の、電気の平均市場価格の推移は、以下のとおりです。

5~7月と10~11月は低く、それ以外の月は高いです。これは、電気使用量が大きい時には、より発電コストの高い発電所も稼働することになり、市場価格が上がるためです。より多くの人が、より多く電気を使う月ほど、市場価格が高いのです。

 

■要因分析

このように、11月から2月にかけ、電気代に影響する①使用量も②市場価格も、どちらも高くなっています。そこで、実際の値上がりに対して、使用量増加と市場価格上昇がそれぞれどの程度つながっているかの要因分析をしてみました。その結果、私の自宅の場合の、値上がり幅7,243円のうち、使用量増加分が5,975円、市場価格上昇分が1,271円ということが分かりました。つまり、高くなった金額の8割以上は、使用量の増加が原因だということです。

 

■まとめ

今回、電気代が上がった理由の8割がたは、使用量が増えていることが原因といえます。この冬は、記録的な低温や東日本・西日本ともに積雪が観測されるなど、ご家庭において電気使用量が増える理由がありました。実際にお問い合わせいただいた方も、お調すると、使用量増加が主な要因でした。冷暖房は、使わなければ体調を崩すこともあるので、時期により使用量が増えることは、仕方ないものです。よって、冬であれば、できるだけ暖房の熱が逃げないように、窓部分に断熱シートを設置するなどの工夫をして、無理せず節電していきたいものです。

 

以上、2018年2月の電源構成と、そこから紐解く電気代値上がりについてでした。
また来月もお楽しみに!