【電源構成レポート 2018年4月】FIT電気(太陽光)の比率はどう計算しているの?

HATCH編集部staff

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こんばんは、自然電力の青木です。

電源構成レポートも第4回目です。今回は2018年5月の電源構成比をお知らせするとともに、電源構成におけるFIT電気(太陽光)の割合について少し”変化球で”分析してみたいと思います。

※1「自然電力のでんき」がこのFIT電気を調達する費用の一部は、電気をご利用するすべての皆様から集めた再生可能エネルギー発電促進賦課金により賄われているため、費用負担や二酸化炭素排出係数の取り扱いが他の再生可能エネルギー源で発電した電気とは異なり、火力発電などを含めた全国平均の電気のCO2排出量をもった電気として取り扱われます。
※2「その他」には以下の電気が含まれます。
(1)他社から調達している電気の一部で発電所が特定できないもの
(2)一般送配電事業者からインバランス供給を受ける電気

 

■今月の電源構成
2018年4月は、FIT電気(太陽光)が36%、JEPX(卸電力取引所)が51%、その他が13%になりました。3月はFIT電気(太陽光)が39%でしたので、3%ポイント減少して2月と同じ割合に戻ってしまいました。自然電力はFIT電源の比率を増やしていきたいと考えているので、これは残念な結果です。

どうしてこのような結果になったのでしょうか?

1月に書いた記事のグラフを再掲すると、以下のとおりです。

上記グラフは自然電力グループがつくった発電所の2014年度発電実績データから、著者が集計したものです

 

上記グラフは自然電力グループがつくった発電所の2014年度発電実績データから、著者が集計したものです。こちらを見ると「1月は、年間で見ると日射量や日照時間のいちばん少ない季節」だということがわかります。

それでは、4月は季節的にはどのような月なのでしょうか。

上記グラフは自然電力グループがつくった発電所の2014年度発電実績データから、著者が集計したものです

 

最も発電量の多い5月に向けて、ぐんぐんと発電量が増えていく季節ですね。
しかし最初に見た4月の電源構成のとおり、3月と比較してFIT電源(太陽光)の比率は3%減っています。

例年とは異なり4月の発電「量」が減ったから、FIT電源(太陽光)の比率も減ってしまったのでしょうか?

上のグラフでも分かるように、3月から4月にかけて、実は「発電量」は増えています。例年の傾向どおり、この4月も3月より、たくさん発電しているわけです。

 

以上から、

「FIT電源(太陽光)の比率は、その発電量の増加にもかかわらず、減る場合がある」

ということがわかります。

 

■お客さまの数が増える「春」
この記事を読んでいる方の中にも、3月から4月へと「新年度」に切り替わるタイミングでお引越しを検討された方も少なくないのではないでしょうか?

大変嬉しいことに、この4月、「自然電力のでんき」にはたくさんの新しいパートナーユーザーの方々が加わりました。その代表的な理由が、「お引越に合わせてのでんきの切り替え」です。

ここで「FIT電源(太陽光)比率」の算出方法を確認してみましょう。

 

FIT電源(太陽光)比率 = すべての電力使用量のうちFIT電源(太陽光)分 ÷ すべての電力使用量

 

右辺(イコールの右側)に注目してみると、4月は、

  • 3月よりもたくさん発電することで、「すべての電力使用量のうちFIT電源(太陽光)分」は増えた
  • しかし、分母の「すべての電力使用量」は(1)よりも、もっと増えた

ということになります。

以上が、FIT電源(太陽光)の発電量は増えたもの、比率が減った理由になります。
3月の記事では「FIT電源(太陽光)の調達量」について、以下のように説明しました。

みなさんの電気使用量に応じて、太陽光発電所と契約を結んでいますが、「自然電力のでんき」では、「100%自然エネルギーの世界」を目指すべく、「夜も含めた総消費量」と「FIT電気(太陽光)の総調達量」がおおよそ同じになるようにすることを、調達量の一つの目安としてます。

この記述のとおり、自然電力ではみなさんの電気使用量に応じて、太陽光発電所と契約量を少しずつ調整しています。

ただ4月に限定すると、パートナーユーザーの増加が想定よりも多くなり、その需要量に応じる太陽光発電所の契約量が若干少なめになってしまいました。

 

電源の多様化、蓄電池の使い方をはじめ、FIT電気の割合を100%にしていく工夫はいろいろありますが、その基礎として、

「お客さまの電力使用量(需要)にあわせてFIT電気の割合(供給)を調整する必要がある」

という点も忘れてはいけないポイントです。

 

以上、2018年4月の電源構成と、需要とFIT電源比率の関係でした。
来月5月は年間を通して最も太陽光発電所の発電量が多い月と言われています。
電源構成はどんな結果になるでしょうか?お楽しみに!