おもちゃもサステナブル!今世界で注目のエコトイとは?

編集部staff

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こんにちは、編集部です。

冬に向けて日々秋が深まっていく今日このごろ。
今のこの季節を楽しもうと、天気のいい日は公園で遊んだり、どんぐり拾いをしている子供たちをよく目にします。
今日は、そんな子供たちが普段自宅などで遊んでいる”おもちゃ”にもエコ素材のブームが広がってきているということを知り、詳しく調べてみました。


旅する自然電力のでんき – voyage to renewable world –

毎年ドイツで開催されている、世界最大の玩具展示会「シュピールヴァーレンメッセ」。

この展示会では昔から変わることのないクラシカルトイから、各玩具メーカーの最新作まで、世界68カ国以上、総展示品数100万点を超えるおもちゃが展示されます。

展示会には注目おもちゃを紹介するコーナーがあるのですが、今年は多くの商品に「エコ素材」が使われたものが発表されたようです。

今日はそんな”サステナブルトイ”をご紹介していきたいと思います。

エコ素材でできたおもちゃ「サステナブルトイ」とは?

英語ではよく「Eco-Friendly Toys」「Sustainable toys」などと呼ばれていますが、これらのおもちゃは商品本体やパッケージに、環境に優しい素材を使用したり、製造過程で環境にできるだけ負荷をかけずに作られたおもちゃのことを示しています。

おもちゃというのは、使用期間が比較的短めで、子供の成長に合わなくなったものはクローゼットの奥にしまわれてしまいます。また、しまわれるだけではなく、引っ越しや進級・進学に合わせてクローゼットを整理をする際に、ゴミ箱行きになってしまう可能性も高いのが現状です。

このように製造過程での環境負荷だけでなく、使用後の環境負荷も大変大きく、使用サイクルが短いだけに環境に与えるインパクトも大きいものがあります。

ペットボトルやサトウキビなど様々な素材がおもちゃに!

編集部撮影

写真にあるのはドイツの玩具メーカー「Promotional Pets」社の展示ブース。

『海の中のプラスチック(PET)を減らして、もっとペット(PET)を増やそう』と書かれています。このメーカーでは、リサイクルペットボトルを原料にしたぬいぐるみを販売しており、商品を包む包装紙や配送方法にいたるまですべて環境に負荷をかけない仕様にこだわって展開しています。ペットボトルからぬいぐるみ?と思われる方もいるかと思いますが、ペットボトルは細かく破砕され、ペットフレークというものになります。これが合成繊維に加工され、近年ではぬいぐるみの中綿などに使われたりすることが増えてきました。

私は子供の頃のお気に入りのぬいぐるみをいまだに保管してあるのですが、今の時代の子供達はペットボトルからつくられたぬいぐるみを次の世代にバトンタッチしていくのかもしれません?!

こちらは「green rubber toys」社。スリランカの玩具メーカーで、ゴム製のフィギュアを主に製造しています。

もちろんただのゴムではなく、人体にも環境にも有害な成分を含まない天然素材のラテックスと塗料のみを使用。しかも環境に負荷をかけない方法で丁寧にゴムの木から採取した素材を使い、熟練した職人さんが一つ一つ手で作っています。彼らのフィギュアは天然素材なので、5年で土に還るそうです!沢山遊んだ後は土に還る・・・まるで楽しい思い出も土と一緒に、この母なる大地にいつまでも残ってくれそうな気がしますね!

その他にもサトウキビやコットン、間伐材などの廃棄木材から作ったリサイクル木材、植物由来のプラスチックなど、様々な素材を原料にしたおもちゃが世界各国からリリースされていました。かの有名なLEGOもサトウキビ由来のポリエチレンを使用したブロックを2018年に発表しています。

日本でも始まっている「エコトイ」

日本の玩具業界ではタカラトミーが「エコトイ」というラインナップを展開しています。

タカラトミーは「100ねんあそぼ」をコンセプトに環境活動に取り組んでおり、自社が掲げる8つのエコトイ基準のうち、どれか1つ以上クリアしているおもちゃを「エコトイ」に認定し、パッケージなどにマークを表示しています。例えばプラスチックを再利用したり、商品パッケージにソイインクを使う、断裁する際の余った部分の紙をペーパークラフトにしておもちゃとセットで遊べるようにする、など様々な持続可能な工夫をしています。

日本の代表的な玩具メーカーがこうした取り組みをされているのは心強く感じますね!

素材だけじゃない!エコをコンセプトにしたおもちゃも登場

上の写真のおもちゃは「MY ORGANIC COSMETIC LAB」というイタリアのクレメントーニ社が出しているおもちゃで、本格的なシリンダーやスポイトなどの実験器具と、認定を受けたオーガニック原料や香料などがセットになっており、色々混ぜることで自分だけのシャンプーやクリームなどをつくることができます。もちろんボトルはリサイクル原料からできているという徹底ぶり!遊びながら自然とオーガニック素材やリサイクルについて学びが深まりそうです。

下の写真は、ポルトガルの「Science4you」というSTEM(Science 科学、Technology 科学技術、Engineering 工学、Mathematics 数学の略)玩具の会社が出しているおもちゃ「Green Science」。「古い素材を使って地球に優しいものをつくる!」という体験ができるようになっています。具体的には、生分解性プラスチックでできたパーツや自然素材のパーツを組み合わせて風車またはソーラーオーブンを作成し、それを使ってマシュマロを焼いて食べるという、Reduce、Reuse、Recycle、Recoverを1個のおもちゃで体験できる仕組みになっています。この「Green Science」は最も優れたおもちゃに与えられるToy Awards 2020にノミネートされました。

このように、素材自体にエコなものを使用するだけではなく、子供の遊び自体に『サステナブル』をテーマに盛り込んだおもちゃが世界ではどんどん出てきています。これから日本でもどんなおもちゃが出てくるか楽しみですね!


いかがでしたでしょうか?

子供の頃に夢中になって遊んだものや経験は、後に大きくなってからの人生にも影響を与えることがあります。子供達の未来のためにも、地球の未来のためにも、どんな素材のおもちゃを選んだらいいのか、どんな遊びを親が提供できるのか、ぜひ考えてみてください。

『おもちゃを選ぶ』____ただそれだけのシンプルな行動ですが、そこには未来を変える大きな一歩があるかもしれません。


出典:
https://www.greenrubbertoys.com/
https://www.takaratomy.co.jp/eco/products/
https://www.clementoni.com/en/61727-my-organic-cosmetic-lab/
https://science4youtoys.com/home/84-green-science-.html