多様化するオーガニックコスメ。どうやって選べばいい?前編

編集部staff

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こんにちは。ブログ編集長のふなつです。

今回は、エシカル消費などで身近になってきているオーガニックコスメについて考えてみようと思います。


暮らしのカケラ -spice of life with denki – 

普段コスメには大変お世話になっている私にとって、オーガニックコスメはとても興味のある存在。実際に使ってみてはいるのですが、特にものすごくこだわりがあるわけではなく、「なんとなくよさそう」から入ってしまっています。実際、多くのブランドがありすぎて、どうやって選べば良いかわからない・・・といつも思ってしまうのですが、今回、その選び方について、株式会社Challiteの小田切 裕倫さんにお話を伺いました。

 小田切さんは、自然電力のメンバーでもあり、現在代表を務める株式会社Challite、そしてブランドアクティベーション/チーフコーディネーターとして活動していた前職の一般社団法人ジャパン・コスメティックセンターで、美を軸にした地域ブランディングを手掛けています。「企業、生産者、社会課題」を掛け合わせた、ストーリーある価値創造のサポートを行うなど、美を通じて人と人とのつながりを生みだしています。

それでは、早速伺っていきましょう!

オーガニックコスメをとりまく変化

編集部(以下、編):小田切さん、本日はよろしくお願いします。早速ですが、オーガニックコスメ業界では、「エシカル消費」や「気候危機」などと連動して、以前と比べて変わってきているのでしょうか?

小田切さん(以下、小):オーガニック、ナチュラルと聞くと昔は、化学成分のことや有機栽培だとか農業的な話が多かったのですが、今はその植物本来の活かし方や、有限な資源への配慮、人と地域とのかかわりや製造工程など、深く多様な視点で見られることが多くなりました。表面だけのオーガニックから、内面的なオーガニックに意識が変わってきています。

気候危機が迫ると、原料となる植物にも影響します。工業的に大量に作って捨てることから離れ、自然と共生する中で恵みを活用することを大事にする人もブランドも増え始めました。消費者の方々にも在庫切れや限定販売といったことが理解されるようになってきていると感じています。

また、特に最近では、食との連動も増えてきました。

編:食との連動ですか?

小:はい、食もコスメも、元を辿れば植物などの自然の恵みから生まれています。人の気持ちや自然の恵みを最高の状態で届けたいといった考えで動いたときに出会った素材は、コスメだけでなく食材としても使ってもらいたくなるのは自然なこと。あと、食べたものから体ができるって有名な話ですが、そういうことです。一言で言えばウェルビーイング。

産地としても野菜だったり果物そのものが売れるようになったり、観光地や研修地として注目され、県外からお客様が来るようになるといった事例も出てきています。

放棄地を再生した、佐賀県唐津市のみかん畑。オーガニックな環境で育っています。

実際に、佐賀県唐津市では、唐津市で生産されるみかんの花を使っているコスメブランドが、毎年花をつみに来てくれるのですが、こんなに多くの人たちがくるなら地域を盛り上げるイベントにできないか?となり、2017年より毎年5月に「HanaMarche(ハナマルシェ)」というイベントを開催しています(今年はコロナ渦のためオンライン開催)。

多様化するオーガニックコスメ、消費者はどう選べばよい?

編:なるほど。オーガニックコスメの原料となる植物の畑がある地域などが、注目されてきているのですね。私たち消費者としては、そのようなより開かれたメーカー かどうかなどを見ていくと、自分にあったコスメを見つけることができるのでしょうか?

小:そうですね。オーガニックコスメを使うことで植物本来の力強さを得られるということも選択肢の一つかもしれませんが、それだけだと機能性や広告手法と同じように惑わされてしまうのではないでしょうか。ブランドの大小やオーガニック、非オーガニックに関わらず、メーカーの姿勢を感じるのがいいと思います。感じるには消費する側も考え行動する必要があります。オーガニックコスメを手にするなら尚更。

ではどうやって誠実さを感じるか、という点については、例えば以下の視点から見てみるとよいのではないかなと思います。

① 原料素材から関わっているかどうか

② 産地とコミュニケーションしているか、一緒に汗をかいてるか

③ 化粧品以外にどんな活動をしているか 

編:なるほど。①や③はいままでのお話でだんだんわかってきましたが、②はどういうことでしょうか?

小:例えば、国産の原料を使い、国内の工場で生産された商品は、輸送の時間が少なくなるため、余計な混合物を入れる必要がなく、また、輸送に伴うCO2排出量も少なく済みます。消費者の方への畑や工場見学などを積極的に行っているメーカーもありますね。

また、地域では高齢化や次の担い手不足などの課題を抱えていることも多く、そうしたことを応援できるツールとしてコスメが担っていくとカッコいいと思います。「自分をキレイにするだけじゃなく、そのまわりの社会や地球環境もキレイにできたら嬉しい」。そういった気持ちを消費者が持てたら、ブランドやメーカーも変わっていきます。誠実なメーカーありきではなく、消費側からもアプローチする。「買い物は投票」と言われるように、消費は社会を変えるんです。

放棄ミカン畑はTocoWakaFarmと呼ばれ、20~30種以上のハーブや薬木が共生。

編:たしかに、商品を選ぶことで、関わる方々皆さんの笑顔の循環ができれば、よりサステナブルな買い物ができますね。今回お話を伺って、自然電力グループでも、発電所から作っている、ということが再生可能エネルギーを増やすことにつながるわけですが、その電気を使う人をもっと増やしていく、ということにおいて、小田切さんが教えてくれたポイントが生きてくる気がしました。


今回はここまで。次回は小田切さんおすすめのオーガニックコスメについてご紹介します!